あるご利用者の変化

少し久しぶりにブログをあげます。

どうもこまめに更新するのが不向きみたいなので、思い立った時(誰かに言われた時)にあげます。

さて、写真の男性ですが、利用前は「他の人と関わるのは難しそう」「配慮が必要」といった前情報があり、職員も初めは少人数で落ち着いて過ごせる環境を整え、気を付けるようにしていました。

しかし、ふたを開けてみれば・・・

自分で自宅から色んなアイテムを持参し、中心になって他利用者と関わり、楽しませようとされています。紅葉狩りに庭園へ行った時には、歩行に不安のある方の手を握って歩いておられました。「両手に華です」と優しい笑顔で。

他にも、事業所の車を洗車したり、換気扇や室外機の掃除、メダカの水槽の掃除などなんでも意欲的に取り組まれています。

「人との繋がり」「関係性・馴染み」「場所」「安心感」などの環境により、素敵な場面を沢山見せてくださっているのだと思います。改めて、1人1人の利用者にとってその環境が出来ているのかが重要なことだと感じさせていただきました。

私たち介護職員は、職員が利用者を世話をしたり司会をして皆でレクをしたりといった仕事をするのではなく、利用者1人1人が「人との繋がり」を感じられ、安心して過ごせる、人と助け合える、自分も人の役に立つ、といった環境をいかに創っていくかがすべき仕事だと思います。職員とのいっときの会話で笑うことも良いですが、やはり仲間と思える人たちと支えあいながら過ごせる方が人生豊かに過ごせるのではないかと。

タイトルには、変化と書きましたが、元々こういう思いやりのある方だったのでしょう。それが発揮出来る場所が見つかっただけの話でしょうね。

最後の写真は、庭園の池の鯉にあげる為に事業所から持ち出したパン粉を職員が撒こうとした際に、女性利用者から「あかん!看板に書いてある!」と怒られ、中止した場面です。笑